Schwarzerのヘッドライトは完全ワンオフ製作したオリジナル商品であることはご存じの通りであるが、ワンオフ製作ライトには純正ライトとは異なり必ず『のり代』という物が存在する。オーナーは純正感を損なうのり代部を嫌い、ヘッドライトアウターラインをカットする時から、そののり代によってヘッドライトが小さくなることを計算していた。のり代部分は、ボディー色と一緒にすることにより目立たなくする意図があったが、ヘッドライトユニットとボディーの間に入ったスポンジ(黒色)が光の反射で白く見え、ヘッドライト部を写真撮影するとボディーとの一体感が無くなっている事に気が付いた。スポンジはヘッドライトユニットとボディ間にクッションとして無くてはならない存在であるので、スポンジをできるだけ薄くし、極力奥に入れて外からは見えない構造に変更して頂いた。他人から見ればどうでも良いことに思えるかもしれないが、純正感にこだわるオーナーにとってはとても重要なことであり、『神は細部に宿る』ことを知るからこそのこだわりであった。
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