Schwarzerのベースとなっている車両は1999年型のJZA80、エンジンは可変バルブタイミングリフトを搭載している2JZ-GTE VVT-iである。車両を冬眠させるようになって以来、走行中にアクセルが無反応になるという恐ろしい症状が度々出ており、2006年の夏にはディーラーにてスロットルポジションセンサーの検査や、エラー診断を行ったが値は全て正常値。全く異常が無かった。故障箇所が無ければ直しようもなく、そのまま5年という月日が経過し、今回のSchwarzerプロジェクトを期にトラブルを解消して頂こうと、高橋メカニックに相談した。5年経てば、エラー診断の機械もバージョンアップされていて、何か別の原因が見つかるかもしれないという期待を込めて、Schwarzerをディーラーに持ち込みエラーチェックを行った。結果は前回同様、全てが正常値。しかし今回は、トラブルの謎がすべてとけた。長期間バッテリーを外すと、コンピューターの学習機能で学習されたデータがすべて無になってしまい、アイドリング回転数などの走行データは再度走行しながら学習していかなければならないとのことだった。つまりトラブルがあってもそれは全て想定内の出来事であり、これを機械の故障と勘違いする人は多いらしい。しかし走行中にアクセルが無反応にあるとは、事故になりかねない恐ろしいトラブルであった。このトラブルを回避するために、高橋メカニックがおススメしてくれたバッテリーテンダーというアイテムを購入し、車両の長期保管に備えることにした。
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