毎度の事ながら東京宿泊→翌朝御殿場到着という超過密スケジュールでの打合せ。東京独特の猛暑にエアコンが神に感じる事も良い思い出になりであろう。 今回の打合せで最も重要な検討課題であったのが、車両全体のR取り。Rの取り方一つで車両全体のイメージはガラッと変化するまさに冒険的な事項なのである。 検討時には面出しによって角は面と面をぶつけたピン角状態であるため、自由自在に丸みを付けることができる状態で、人間の髪の毛同様、『一度切ったら元に戻すことはできない』のである。造形素人の私にとってこんなにも恐ろしい検討事項は無かった。 事前に上保社長の立会いを依頼していたものの、東京オフィスの急用により席を外されたため、私と高橋モデラーの2人で最終決定となった。 しかし思うほど難しい事は無かった。なぜならSchwarzerは全体的にシャープなイメージでまとまっているため、必要最小限(塗装のし易さなどを考慮)のR取りがほとんどであった。 当初懸念していたフロントフェンダーの厚みも、実際車両を1G着地させていると気にならなかったため、車両全体を流れる折り目のアクセントがそのまま活きる形となった。
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