当初の予定ではボンネットはAbflug製(S900製)をそのまま使用する予定であったのだが、フロントバンパーに合わせてボンネット形状も変更されるため、ボンネットも一から作る事に決定していた。 オーナーである私のボンネット希望形状はF-50のような深みのあるダクトを持ち、ダクトの形状によって正面から見て逆三角形を表現できるものである。しかしそれはあくまでMR車だから出来る表現であり、FR車に表現できるダクト形状には限界があった。 しかし、高橋モデラーには一つの秘策があり、エンジン内臓物の干渉を避けつつ、視覚的効果によりダクトに深みを持たせることができる造形方法があるとのことで、完成したそれは不思議なくらい深みを感じ、まさに造形ノウハウとはこう言ったテクニックの蓄積なのだと改めて感じさせられた。 またそれまでの悩みであったボンネットの強度不足を解消すべく、強靭な骨組みを貼りつけ、高速走行時にも浮かない構造を模索してくれた。設計当初に予定していたエアロキャッチをキャンセルし、純正のストライカーをそのまま活かした状態で、純正並みの強度を実現してくれた事にとても感謝である。
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