フロントセクションのモデリングの中で最も重要と言えるライト輪郭のデザイン。 これは御殿場での打合せ時にもテープで仮ラインを引いたのだが、まだまだ課題が残っていたため、その後数日間ライト輪郭について机上の検討を繰り返した。 御殿場とのデザインミーティングを繰り返し幾度かラインを修正し、2010年4月9日ついに納得のいくライト輪郭が完成し、輪郭通りウレタンを削って頂いた。 くり抜かれたライト部分には、高橋モデラーの計らいにより、仮ライトがハメ込まれ、ライトが実際に入った時のイメージが良く理解できた車両の前後方向の長さは削れる限界の数値で削って頂き、予定より短くなった部分に関しては、ボディー側ライト輪郭部に彫り込みを入れて、輪郭を大きく見せる視覚的効果を狙っている。 またレンズののり代分ライトが小さくなることも計算に入れているため、実際にライトをハメ込んだ時に設計通りの目の大きさになる計算なのである。 ライトの輪郭が完成すると不思議なくらいデザインに対する気が楽になり、正にひと山を越えた気分であった。
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