リアそしてサイドのモデリングが完了した頃から、これから造形されるフロントフェイスを先取りして見たい欲求が大きくなっていった。 無論それは無理であり、デザインを検討していかなければならない。 今までのモデリングは、進捗状況に応じて適宜打合せをデザインボード上で行い形状を煮詰めて行くスタイルであったが、今回のフロントデザインについては高橋モデラーの叩き台が基準となるため、叩き台が完成するまでは形状に対する打ち合わせ等は一切なく、デザインボードでは私の好みの形を伝えるべく、色々な車両の写真を並べて、ノーズの高さの好み、目のデザインの好みなどを箇条書きして伝えた。 外国の高級スポーツカーはMRであったりNAであるため、若干のデザインギャップが生まれる。 フロントのデザインはFR&TURBOの理に適うデザインを組み込まなければならない。 フロントエンジンであるためフロントが長くなる、ターボだからインタークーラーの開口部は広めに、且つワイド感を損なわないように、など条件を加えた。
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