開発中のSchwarzerが巨大な定盤の載せられ、いよいよフロントまわりのモデリング開始となった。 フロントフェンダー(S900)が外されワイドボディーキッドとして残っているのは、サイドステップ、ボンネット、フロントバンパーのみとなった。 ドアパネルのモデリングが進められていた頃、上保社長と私の方ではフロントデザインの叩き台を作るべく思案していた。叩き台のCGを円滑に描けられるように私の好みのデザインを、写真の中に合成し、それを基に清書してCGを仕上げて頂いた。 叩き台のCGから若干の修正をしたり、様々なパターンモデルを提案して頂いて、いつでもフロントモデルの造形に入られるように準備をしていたがしかし、高橋モデラーから完成したCGに対して『リアデザインとのつながりが気薄になり、ややポイントがずれてきた感じがします』というご指摘を受けて、再度検討しようと考えたものの、特にデザインが思い浮かばなかったため、最初の叩き台を高橋モデラーの造形にお任せすることにした。
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