サイドラインの造形がある程度完成し、デザイン検討をすることになった。 横から見た時の形状は理想的であったのだが、縦から見た時の肩が理想よりも出ていなかったため、その辺を変更して頂くことにした。 ドアパネルはリアフェンダーとフロントフェンダーに潜り込むため、それ程の厚みは出せない。しかし私はシッカリとした肩が欲しかった。 この矛盾を解決することは難しく、結果的にドアパネルに関しては、再度ウレタンを流し込み造形やり直しとなった。 ドアパネル対、フロントフェンダー及びリアフェンダーの段差を犠牲にして、ドアパネルの厚みを増やすことにより、肩はより碇型になり、サイドダクトの奥行きも深くなった。 このセクションについては高橋モデラーにとてもご迷惑をお掛けしたと感じているが、高橋モデラーからは『できるだけ希望に沿うようにしていきますので、指示をお願いします』と心強いお言葉を頂いて私的にはとても嬉しかった。デザインボードのサイドセクションを後から見返して見ると、とても内容が濃くて細かく、写真に指示線を書き込んだり、CGを入れたりとにかく想像している絵を伝えようと必死になっているオーナーの姿が垣間見られる。
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