工事が始まってからの最初の写真は2009年11月10日に届いた。 陸送後に間もなく工事に入った訳ではなく、約一ヶ月間は上保社長とのデザインミーティングを行なって、打ち合わせていた。届いた写真ではS900のワイドボディーキッドが剥された状態で、リアアンダーにはFerrariF430のディフューザーが装着された状態だった。 5年の歳月を経て取外された、S900キッドは本体との接合面がヨレヨレの状態で、再利用はオススメできないとAbflug側からのコメントだった。 スムージングによりボディーと一体化されていた部分なので、その接着強度は相当なものだったと推察できる。 打合せ通りFRP製のリアゲートが取り付けられ、S900のドアパネルも取外され、特徴的であった分厚いドアも薄いノーマルドアになり、これから始まるプロジェクトの規模がどれだけ大きいものなのかを表していた。
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