2004年秋に北海道に初上陸した漆黒のS900。 当時Abflug S900をモディファイしてオリジナルカスタマイズを施す計画もあったものの実現には至らなかった。 様々なコンテストイベントに出展し無敗の戦歴を残すことができたのは、まさしくS900の時代錯誤なデザインによる恩恵と言える。 完成から5年の歳月が経ち、燻っていたS900モディファイの計画がついに実行に移ることとなった。 S900というデザインはどこまで進化させることができるのか。まさに未知の世界だった。 自分がどこをどうモディファイしたいかをできるできないは別として箇条書きで書き出してみると、5年前に行ないたかった事とはまったく違った内容であった。 まずS900のリア周りはS900装着当初から、コンプレックスであったため、ライトスワップを中心に変更し、できればエキゾーストは左右出しを実現したい。 サイドラインはS900の特徴的なダクトラインを活かしつつ、撫で肩である肩を碇型にして、Ferrari ENZOやF-50のような高級スポーツカーのワイド感を演出できればと考えた。 フロントはフォグランプの復活と、I/Cパイピングのワンオフ製作程度にして、S900を一周丸ごとカスタムしようという計画。 つまりF-50にF-50GTが存在するように、ENZOにFXXが存在するように、Abflugワイドボディーに最上位モデルと位置づけできるくらいのボディーを作ろうと構想した。
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