オーナーとAbflugのお付き合いは2004年7月のとある日曜の電話から始まる。当時私はS900ワイドボディーキッドをベースにモディファイをして自分好みのS900改を作ろうと計画していた。予算の都合上キッドを購入して取り付ける事が関の山だったため、東北北海道唯一生粋のS900が完成したのだが、もしショップがAbflugで無かったら、黒いS900は日本に存在しなかったと考えてよい。理由は『Abflug社長のような人柄の人物を他に知らないから』である2004年の時点で私はSupraオーナー4年目で、それまでに様々なファクトリーやショップを経験し、チューニングを行なった。別に悪いショップでもなかったし言われた仕事をこなしていた。しかしどのショップも出来ない事は出来ないとキッパリ断るのがセオリー。私もそれが当たり前と考えていた。しかし初めてAbflugに電話した時に、対応してくれた社長はこの概念を払拭してくれた。とにかく出来る出来ないは別として顧客の意見を聞いてくれ、無理難題を言ってもとにかく耳を傾けてくれた。決して顧客の意見希望を否定せず検討してくれる。そして予算に合わせたプランを説明してくれSOCのメンバーであった事もあって、とても良心的サービスを受け、黒いS900が完成したのである。しかしその時に、いつかはS900モディファイを御殿場のファクトリーで行なおうと心に決めていた。ボディーを作るなら絶対Abflugでなければならないと思う理由はその経験値の大きさである。S900装着後から今日に至るまで、Abflugからは様々なワイドボディーキッドがリリースされており、その造形ノウハウは素人目からしても一目を置いてしまう存在であるのは間違いない。故に多くのオーナーから支持されている事も多方面様々なブログで見受けられる。そしてAbflugを選ぶ決定的理由は、実際に打ち合わせなどをしてデザインを煮詰める状況下で、社長及びモデラーが提案してくれるアイデアがとても優れている点である。カーデザインにノウハウのないオーナーがデザインを考えていても、他の車を模写する程度が関の山で、実際私がそうだった。そして逆に私が提案するアイデアについても、否定する事無く賛同してデザインに取り入れてくれる所は感謝の言葉が見つからないくらい嬉しい事であった。
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